ウロリチンAについて

ウロリチンAとは

日本人の2人に1人しか作ることができない


エラグ酸から腸内細菌によって産生される腸内代謝物

「ウロリチンA」とは、エラグ酸から腸内細菌のはたらきによって産生された腸内代謝物のひとつです。エラグ酸は、植物の苦みや色素の成分であるポリフェノールの一種で、ザクロなどに含まれています。19世紀に発見されて以来美白成分として知られていましたが、他にも抗酸化作用、LDL（悪玉）コレステロールや中性脂肪を低下させる機能があることが近年の研究で分かりました。
「ウロリチンA」を作れるかどうかは腸内細菌叢（腸内フローラ）によって異なるため、産生量には個人差があります。「ウロリチンA」は日本人の場合2人に1人しか体内で作れないことが分かっており、食べ物からだけでなくサプリメントなどで直接摂取することが効率的です。
年齢とともに衰える細胞を元気な細胞に戻すためには、機能低下した細胞を再活性化させることが重要です。「ウロリチンA」は有害物質である活性酸素を取り除く機能や、傷ついた細胞や組織の修復力を高め、機能低下した細胞の再活性化にはたらきかける成分として注目されています。

ウロリチンAの特徴

01 ｜細胞の修復と再生を促す

「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」の


両方にはたらきかけ細胞の再活性化を促します

老化とは、機能が低下した細胞の修復が行われず、新しい細胞へ生まれ変わることができなくなったり、機能の衰えた古い細胞の状態のままになってしまうことを指します。この機能が衰えた細胞を再活性化することができれば老化を遅らせることができるといわれており、その再活性化のカギとなるのが「オートファジー」と「サーチュイン遺伝子」です。
「オートファジー」は、古くなった細胞を新しい細胞に入れ替える新陳代謝の役割と、細胞内の有害物質を回収し分解する機能があります。「サーチュイン遺伝子」は、傷ついたDNAを修復するはたらきがあることから、長寿遺伝子と呼ばれています。
「ウロリチンA」は、その両方にはたらきかけ再活性化させる成分として注目されており、機能が低下した細胞の再活性化を促し、細胞を元気にします。

02 ｜血管内皮機能の改善

「ウロリチンA」は血管内皮機能の改善や


毛細血管の老化防止効果が期待できます

老化などで毛細血管の壁細胞が死滅し細胞の数が少なくなるなど、毛細血管のダメージが進行すると血液が行き渡らなくなり、毛細血管が細く短くなっていきます。この毛細血管に血液が行き届かなくなる現象をゴースト血管といいます。ゴースト血管は、しわ・たるみ・クマ・くすみ・薄毛・認知症や冷え性など、全身にさまざまな老化現象や病気を引き起こすと言われています。また、血管内皮機能が低下すると、血流が悪くなるため心臓が強めに血液を送り出し、血圧が上昇して高血圧の原因になることもあります。
血管内皮機能が悪く「ウロリチンA」の代謝性が低い日本人の成人36名を対象に、12週間にわたり「ウロリチンA」を含んだカプセルを摂取したグループと含まないカプセル（プラセボ）を摂取したグループに分け検証したところ、「ウロリチンA」を1日10mg摂取したグループでは、血管内皮機能の改善及び「ウロリチンA」の生成にかかわる腸内細菌が増加する傾向がみられたという研究報告があります。
「ウロリチンA」は血管内皮機能向上にはたらきかけ、ゴースト血管の改善や毛細血管の老化防止効果が期待できます。

03 ｜アンチエイジング

「ウロリチンA」の美肌効果で、


皮膚の老化を遅らせ若々しい肌を維持できます

年を重ねると肌のハリや潤いが失われ、しわが目立ってきますが、その原因のひとつは体内のヒアルロン酸やコラーゲンが年齢とともに減少していくからと言われています。
「ウロリチンA」には、皮膚の老化を遅らせる効果があります。一つは肌にハリやうるおいを与えるヒアルロン酸の合成を促進するはたらき。次にタンパク質の一種であるコラーゲンの分解を抑制するはたらき。そしてシミやほくろの原因となるメラニン色素が産生される際に活性化されるチロシナーゼという酵素のはたらきの抑制。エラグ酸は美容分野では美白に有効な成分であると承認されており、医薬部外品として化粧品に表示することが許可されている成分です。
「ウロリチンA」は、肌にハリや潤いを与えて美白効果も期待できる肌の救世主といえます。

04｜男性型脱毛症（AGA）原因物質の抑制

「男性型脱毛症（AGA）の原因物質を抑制することで


症状の進行・予防・回復が期待できます

髪の毛の成長は、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間で構成されており、これをヘアサイクルといいます。
男性型脱毛症（AGA）は、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に取り込まれたジヒドロテストステロン（DHT）というホルモンが髪の毛の成長を阻害する病気です。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと５αレダクターゼという酵素が結合することで産生されますが、「ウロリチンA」は男性型脱毛症の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生抑制と、５αレダクターゼの阻害活性が研究結果でわかっており、男性型脱毛症の予防や進行を遅らせたり回復させるといった効果が期待されます。

05｜肥満の抑制

LDL（悪玉）コレステロールと中性脂肪の産生を減少させ、


脂肪細胞の合成を抑制します

血液中のLDL（悪玉）コレステロールが増え過ぎると、血管内にコレステロールがたまって動脈硬化を進めてしまい、心筋梗塞や脳梗塞などを発症させる要因となります。中性脂肪が増えすぎると、肥満を招いて様々な生活習慣病の原因となったり、脂肪肝や急性膵炎などを引き起こしたりします。
「ウロリチンA」は脂肪の合成を抑えるはたらきがあり、肝臓での中性脂肪やLDL（悪玉）コレステロールの産生を減少させる効果が確認されています。

日常生活で「ウロリチンA」を活性化するには

エラグ酸を多く含む食品をとる

「ウロリチンA」の原料となるザクロやベリー類などエラグ酸を含む食品をとることで、「ウロリチンA」を活性化させることができます。ただし「ウロリチンA」の産生能力には個人差があるため、サプリメントなどで積極的にとりましょう。

腸内環境を整える

「ウロリチンA」は腸内でつくられるため、腸内環境が整っていないと積極的に摂り入れても機能が活かされません。「ウロリチンA」を活性化させるためにも腸内環境を整えましょう。